ミラドライはやらない方がいい?
ミラドライのメリット、デメリットを紹介。

ワキガ治療を考えている方にとって、切らずに治療できる「ミラドライ」は興味のある方法だと思います。
けれど、施術をしたのにニオイが再発したとか、効果がなかったと言った方がいるのも事実。
ミラドライは本当に効果あるの?
した方がいいのか、しない方がいいのか悩む!
そんな方は是非このページを読み進めてください。
ミラドライのメリット、デメリットを紹介しているので、ミラドライの施術で悩んでいる方の参考になるのではと思います。
ミラドライで施術しても臭いは再発する?
結論から言うと、再発の可能性はあります。
と言うよりも、ミラドライは臭いを完全に消すことはできません。
ミラドライは皮膚の上から「アポクリン腺」を、マイクロウェーブ(電磁波)の熱エネルギーで破壊する方法なのですが、脇の下を切開して、目視でアポクリン腺を除去する「剪除法(せんじょほう)」とは違い、アポクリン腺がちゃんと破壊されたかどうかの確認が出来ません。
なので、マイクロウェーブの照射量や時間で、アポクリン腺の破壊を「予想」する事になるのですが、アポクリン腺の数や状態は個人差があるので、酷いワキガ(汗腺が多い)の方の場合、アポクリン腺が破壊されないまま施術が終わってしまう事もあるんです。
施術前と比べ、アポクリン腺の数は減っているとは言え、完全に無くなってはいないので、当然臭いは発生します。
一般的に、ミラドライで消せるニオイは、施術前の6割〜7割。施術を2回すれば8割〜9割が消えると言われています。
1回の施術 | 2回目の施術 | |
ニオイの 除去率 | 6割〜7割 | 8割〜9割 |
数ヶ月後〜数年後に再発する理由
時間が経ってからニオイが再発する原因は次の様なものです。
①生き残った汗腺の発達
②汗を出させている神経の回復
③不完全に破壊された汗腺の再生
④新しい汗腺が作られる
それぞれの原因を少し詳しく紹介します。
①生き残った汗腺の発達
ミラドライは汗腺の数を減らすことができますが、ゼロにすることはできません。一部の汗腺は生き残ります。
この生き残った汗腺が、日が経つにつれて「発達」してくることがあります。コレは人間の回復作用のおかげなのですが、この事で汗が出てくることになり、ニオイの再発につながりましす。
②汗を出す神経の回復
汗が出るのは、自律神経から「汗をだせ」という命令あるからです。
ミルドライの施術後は、脇の下の自律神経もダメージを受けているので、「汗を出せ」という命令を出せていません。けれど、術後しばらく経ってくると自律神経も回復してきて、「汗を出せ」という命令も出せるようになります。この命令で、生き残っていた汗腺から汗が出てくる様になります。
③不完全に破壊された汗腺の再生
ミラドライで生き残った汗腺でも、施術でダメージは受けています。なので、術後しばらくは休息しているのですが、ダメージが回復すれば、再び汗を出すようになります。
④新しい汗腺が作られる
ワキの汗腺が最も作られるのは10代の成長期なのですが、その後も30歳くらいまでは少しながら作られると言われています。
なので施術後、新しい汗腺が作られれば、そこから汗が出てくることになります。
以上の4つが再発の原因で、アポクリン腺を完全に取り除けないミラドライは、多かれ少なかれ、再発の可能性はあります。
ミルドライはやらない方がいい?

ワキガを根本的に止めたいなら、アポクリン腺を取り除くしかありません。
その方法はミラドライ以外では、「剪除法」が一般的です。
剪除法は保険適用なので、ミラドライよりずっと安く施術ができます。
ただ、医師の技術力によって結果に差も出やすく、アポクリン腺が取り切れなければ再発もします。けれど、アポクリン腺を完全に取り去るには、剪除法が最も確実なので、しっかりしたクリニックで剪除法を受けるのがよいです。
ミルドライと、剪除法を比較したので、参考にしてください。
ミラドライ | 剪除法 | |
---|---|---|
方法 | マイクロ波で汗腺を破壊 | 汗腺を外科手術で取り除く |
保険適用 | なし | あり |
相場 | 30万〜40万円 | 4万〜5万円 |
メリット | ○傷痕が残らない ○ダウンタイムが短い | ○保険適用で安価 |
デメリット | ○自由診療のため高額 | ○傷痕が残る ○ダウンタイムが長い |
術後のニオイ | 手術前の6〜7割程のニオイを消す | 手術をする医師により異なり、上手な医師ならかなりニオイを消してくれる |
剪除法は、夏は避けたほうがいい理由

ワキガの根本治療は剪除法の方が良いと思いますが、夏場は避けた方がよいと思います。
なぜなら、剪除法は脇の下をメスで3cm〜5cm程切開します。
術後も傷の癒着を防ぐため、2週間程度圧迫固定し、ワキを完全に閉じることができません。なので、薄着の季節だと見た目少し違和感があり、注目されるかも知れません。
それに、傷痕も暫く残りますので、ワキガ見える服装も着づらいかもしれません。
夏は避けた方がいい理由
①術後、脇を圧迫固定するので、薄着だと目立つ
②薄着だと傷痕を見られる
③傷痕が目立たなくなるまで数ヶ月かかるので、秋頃に手術すれば、春頃には傷痕も目立たなくなる
秋から冬にかけてなら、そのような心配も少ないので、手術を受けるなら涼しくなってからがおすすめです。
とは言え、ワキガの悩みはすぐにでも解決したいもの。
そこで、役に立つのがワキガクリームなどのデオドラント製品です。
おすすめのデオドラント製品。厳選3種
デオドラント製品で失敗しないためには、チェックしたいポイントが3つあります。その3つのポイントは、
①制汗力
②殺菌力
③持続力
この3つのポイントをチェックして選べば、デオドラント効果の高い製品を選べるはずです。
制汗成分をチェック
代表的な制汗成分は以下の通りです。
- クロルヒドロキシアルミニウム
- パラフェノールスルホン酸亜鉛
- ミョウバン
- 酸化亜鉛
アメリカ、ヨーロッパなどでは効果のある制汗成分として、クロルヒドロキシアルミニウムが一般的です。ただ、少し肌刺激が強いので、肌に合わないと言う方もいます。
日本では制汗成分にパラフェノールスルホン酸亜鉛が認められている事から、この成分が多く使われています。肌刺激も少なく、使用感はいいのですが、クロルヒドロキシアルミニウムに比べると制汗力は弱いです。
殺菌成分をチェック
主な成分は以下の通りです。
- イソプロピルメチルフェノール
- ミョウバン
- 塩化ベンザルコニウム
イソプロピルメチルフェノールは、防カビ剤や防腐剤に使用されているほど殺菌力が高く、広範囲の菌に対して殺菌性があり、汗と交わる前に殺菌、ニオイの元から防ぎます。
それに、高い殺菌能力があるのに、ほとんど刺激性が無いので、皮膚アレルギー性にもやさしい成分です。
持続力
デオドラント製品には製品タイプがいつかあり、タイプの違いにより持続時間に差があります。
一般的なタイプ別の持続時間の差は次の様な感じです。
●クリームタイプ(イチバン長い)
●ロールオンタイプ(クリームより短い)
●スプレータイプ(短い)
タイプ別の持続時間は、あくまで参考です。スプレーでも長いものや、ロールオンでも1日持続するモノなどもあるので製品ごとのチェックをしましょう。
以上、3つのポイントを基準におすすめのデオドラント製品3種類を紹介します。
まとめ

ワキガの治療で手術をする場合、傷痕が目立たなくなるまで時間がかかります。
薄手の季節はどうしてもワキを隠しきれないので、あまり手術に適した季節ではないかも知れません。
なので、手術はワキを隠しやすい秋頃からがおすすめです。
それまでの期間は、デオドラント製品でケアをするのがいいのではないでしょうか。
今回紹介した製品は、成分もしっかりと調べたので、安心です。
この夏のワキガ対策の参考にしてください。
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